セガを代表する世界最速の青いハリネズミ「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズの最新作、
『ソニックフロンティア』が2022年の11月8日にマルチプラットフォームでリリースされました。
35時間ほどプレイして通常エンディングおよびディレクターズカットエンディングすべてクリアいたしました。
ポータルの電脳空間ステージ(従来型のアクションステージ)もすべての条件達成までプレイ済みです。
クリア後の今も各島のメモリーアイテムのギミックのやり残しを少しずつ楽しんでいるような状況です。
この記事ではクリアレビューを行います。
EDにかかわるネタバレは一切行いませんが、進行度合いのお話は少しでてくるので完全ネタバレ無し希望の方はご注意ください。
恥ずかしながらシリーズ初心者だったのですが、
そんな筆者でもめちゃくちゃ楽しめたのでそれを伝えたい記事です。
この記事の目次
ソニックフロンティアとは?
本作の『ソニックフロンティア』は、
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズの第3世代を標榜するチャレンジングな作品として世に出ました。
シリーズ初の「オープンゾーン(準オープンワールド的なイメージ)」形式を採用しており、
エリア移動こそあれど各島を舞台に、探索とハイスピードアクションが楽しめます。
オープンワールド内に遊園地やジェットコースターなどのアトラクションが散りばめられたようです。
様々なギミックが設置されており、マップの開放を行っていくごとにギミックが増えていきます。
評価よりも体験してわかる面白さ
メタクリティックのメタスコアこそ71と微妙な点数ではありますが、
ユーザースコアは8.4点となかなかの高評価を獲得しています。
また、STEAMレビューでも高い支持を獲得しており、
プレイヤー視点ではなかなかの高評価を獲得していることが窺い知れます。
実際に遊んでいても、見てるよりもやってる方がめちゃくちゃ楽しいタイプのゲームという実感が強いです。
オープンワールドゲームにあったらいいなランキング上位であろう釣りまでできて非常におもしろいです。
操作方法はシンプルながらもなかなか豊富で最初は覚えきれないかもしれませんが、
ロード画面中にチュートリアル操作が可能になっており、
スキルツリーで覚えたものも含めてランダムに発生するため遊びながら覚えられるようになっています。
なによりオープンゾーン上のギミックをガシガシ使っていく中で自然と覚えていけるのもたのしいです。
ソニックフロンティアの基本情報・特徴まとめ
ジャンル | 3Dハイスピードアクションアドベンチャー |
---|---|
値段 | 税込6,589円 |
プレイ時間平均 管理人プレイ時間 |
20~30時間 35時間 |
カメラ視点 | 3Dビハインドビュー、3D2D横スクロール |
ゲーム進行 | オープンゾーン探索型 |
攻撃アクション | 近・遠距離あり |
移動アクション | ブースト、ジャンプ、各種ギミックアクション |
ボイス | あり(オリジナルキャスト) |
やりこみ要素 | あり メモリーアイテム回収、レベルアップ、釣果図鑑 |
ソニックフロンティアのおすすめポイント
走り回るだけで楽しい!
SNS等でもよく言及されておりますが、ただただ島を端から端まで走りまわるだけでもめちゃくちゃ面白いです。
オプションでカメラの距離を近づけるとより迫力ができて気持ちがいいです。
「移動が楽しいオープンワールドゲーム」という意味でもめずらしいゲームなのではないでしょうか。
散りばめられたギミックが楽しい!
島の各地にソニックがアクションができるギミックがおびただしい数仕込まれています。
上空へかっ飛ぶスプリングや高速のグラインドレールを使って、文字通り縦横無尽に動き回れます。
間違いなく本作でしか楽しめないオープンワールドゲームに仕上がっていると感じさせてくれるところです。
ど派手なジャングルジムが散りばめられてる、島ごと遊園地みたいなイメージです。
カメラズームを操作できるので、寄っておくとアクションの迫力が非常に増します。
使えるアクションやアタックモーションも豊富で、
戦闘もアクションのオマケなのではなく、単一で非常に仕上がっていると感じます。
ストーリーが良い!
何より個人的にシリーズ初プレイということもあって全く期待していなかったストーリーについては、
とても切なく、思いがけず非常に感動しました。
古くからのファンの方からするとストーリーへの期待値が高かったようで、今作では薄いという反応もあるそうです。
ですが完全なシリーズ未プレイの人間からすると、
いわゆる「アクションゲームでのストーリーへの期待」自体が低かったということもありますが、
非常にストーリーが良く、EDは思わず泣いてしまったほどと良かったと感じています。
(めちゃくちゃアドベンチャーシリーズやってみたくなりました)
また各キャラクターのバックボーンや関係性も、
会話の中で初見の人にも理解しやすいよう工夫されていたと思います。
過去のシリーズへの言及も思い出話として自然と出てくることで無理なく世界観に入り込むことができました。
口調や性格も過去作をプレイしている方からすると違和感があったようですが、
アドベンチャーシリーズなどプレイ済みの友人に聞いてみたところ、
ソニックとナックスズの会話では特に違和感が無く非常に良かったそうです。
本作は英語版が原作となり、日本語翻訳して国内販売している和ゲーなのですが、
地味にストーリーニュアンスが英語と日本語で変わっているところもあるようです。
久しぶりに素直に面白いゲームプレイしたなぁという感慨と、
プレイ後は終わっちゃったなぁというロス感覚が強かったです。
出たばかりですが、ぜひDLCで後日談や追加の島がこないかなぁと思ってしまいます。
大迫力のボスバトル・巨神戦!
毎回これラスボス戦だよね?と感じるほどに迫力にあふれ、めちゃくちゃおもしろいです。
毎回アツいボーカル曲が流れる演出も非常に興奮しました。
今後もしDLCなどでクリア後に巨神戦のみのモードなどが実装されれば絶対にやりたいです。
釣りができる!
釣りのできるゲームは良ゲーが多いですよね。
本作ももれなくその一つだと思います。
島のところどころに釣りのできるポータルが隠されており、移動先で釣りが遊べます。
釣れる魚のグラフィックが非常に力が入っていたり、
交換できるアイテムの中にシナリオを窺い知れるものがあったり、
ソニックの強化アイテムをゲットできたりと実益にもなるミニゲームとなっています。
ソニックフロンティアの惜しいポイント
ゲーム全体のボリュームが少ない…
近年のオープンワールドおよびそれに準じたゲームのイメージでプレイするとやはりボリュームが少なく感じられます。
これはひとえにおもしろかったからこその不満点です。
せっかくまだまだ動き回れるのにもったいなく感じてしまいます。
(アセットはあるわけですから、なんとか衣装以外のDLC来ませんかね…)
スキルツリー、収集アイテムの少なさ…
ゲーム全体のボリュームへの感想と同じところですが、
アイテムについてはそれぞれが利用目的が明確であること自体は良いのですが、
上限や必要数が割りと早めに集まりきってしまい、せっかく集めるのにもったいないなと感じてしまいます。
スキルポイントについても同様です。
細まかな使い勝手でもったいないところ…
ファストトラベルや能力上限アップ、などで細かなストレスがかかる印象。
例えば、マップ上のアイコンを選択してもファストトラベルになりません。
LRボタンでのマップ上の表示を切り替えられるのですが、「ファストトラベル」という項目に切り替えないとアイコン選択になりません。
能力値の上限をアップするのが一括ではなく一つずつとなっているところも気になります。
10個分ほど上昇することができる数を持ち込んだとしても、
一つずつ上昇させなければならず、これは明確に面倒で時間の無駄になってしまいます。
攻撃力と防御力については一括で上げてくれるので、
リング(HP)とスピードについても同じ仕様を希望したいところです。
一部オープンワールドステージの構成について…
3面のカオス島のギミック類はもったいないと強く感じました。
それまでと打って変わり強制2Dアクションがとても多くなり、
ゲームの爽快感とテンポを阻害していると感じます。
決して面白くないわけではないのですが、
わざわざ面白さを削ってしまっていると感じてしまいました。
ソニックフロンティアの諸注意点
早期購入特典のダウンロードについて
早期購入特典ダウンロードコードは、ゲームスタート後は反映されないのでご注意ください。
ダウンロード特典はゲーム中に打ち込む画面は存在せず、ストア経由でインストールする格好になっています。
インストールされれば、はじめからプレイする際に反映されます。
もし使い漏れていても、ある程度進んでいれば致命的なアイテムというわけでもないので安心ですね。
筆者はアルス島についた後に気が付きましたので念のためご注意です。
(説明書読みましょう!)
特典のじゃらんはできればクリア後に!
早期購入特典でソニックフロンティアに則した、非常に凝って作られているじゃらんがついてきます。
読み物としてとてもおもしろく、かわいらしいのですが、
攻略ステージの概要が結構普通に記載されているのでできればクリアしてしまったあとに読むのがいいように思います。
クロノス島ポータルステージ1-2のSランク挑戦
タイムアタック苦手民でも挑戦したくなる本作のタイムアタック。
1-2のSランク挑戦が最初の鬼門となるでしょう。
逆に言うとここ以外のところはそこまで何時間もかかるほど鬼のようなステージは無いような体感です。
筆者はここで2時間半ほど使ってなんとか達成しました。
(逆に考えるとアクションの操作が覚えられたりとただリトライしてるわけでもないデザインになっていますね)
スタート直後のコースは左側を使って駆け抜けましょう。
その後の敵は無視、エアブーストから一度地面に足をつけた後にホーミングアタックでスプリングへジャンプすると、
ジャンプ後にエアブーストが決まりますので一気に敵を無視しつつ、ホーミングアタックでバルーンに向かってレールに乗ることができます。
ジャンプを強制的に終わらせるには、下キーとAを押しましょう。
レール上では位置取りをLRで調整して、バウンドギミックを使わないようにするとより速く抜けられます。
ゴール直前はコースのトンネル部分の上側を通ってジャンプとエアブーストで駆け抜けるとより速く到着できます。
おわりに
一言でいうと爽快につきます。
ソフト発売直後だと一般的にバグやエラー報告が目立つこともありますが、本作は丁寧に作られています。
動かしていてやりたいと思ったことはしっかりできます。
おもしろいが故に惜しいなというところや気になるところは目に付きやすいようにも感じられますが、
シリーズ未プレイの私でもこれだけ楽しめてファンになれたので、広くおすすめできる作品です。
詳細点数 | 85/100 |
---|---|
ストーリー | 9/10 |
操作性 | 9/10 |
キャラクターの魅力 | 10/10 |
ボリューム | 4/10 |
世界観 | 9/10 |
グラフィックス | 9/10 |
爽快感または没入感 | 10/10 |
ゲーム性 | 8/10 |
コストパフォーマンス | 8/10 |
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