『INSIDE』は、デンマーク・コペンハーゲンで活動するインディーゲームメーカー、
「Playdead」が作ったアクションパズルゲームです。
3D2Dの美麗かつ恐怖をあおるグラフィックと洗練されつつ不安感を強める音楽の数々と、
唯一無二の魅力を持つ作品です。
今さらながらはじめてプレイしましたので、
備忘録としてクリアレビューを書いておきたいと思います。
INSIDEとは
『INSIDE』は前作の『LIMBO』のヒットを受けて、より洗練されたパズルアクションとして誕生しました。
発売された2016年の数多くのゲーム賞を受賞、ノミネートされていて、
その後2018年まで毎年なんらかの賞の受賞とノミネートを続けている評価の高いゲームです。
メタスコアで有名なメタクリティックのサイトでは、
数少ないマストプレイ枠(いわゆる神ゲー枠)で紹介されており、
メタスコア・ユーザースコアともに非常に高い点数をマークしています。
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音楽も非常に創意工夫されており、
ゲームプレイの没入性と不安感を非常に高めています。
(制作過程もこだわりに狂気的なものを感じますね)
クリアまで早ければ3時間程度ですが、非常に濃密なプレイとなります。
作中では一切のテキストでの説明が無く、
HPゲージやミニマップなどのUI類は画面に一切表示されないため、本当に引き込まれます。
INSIDEの魅力
オリジナル版の発売から2022年時点で6年が経っていますが、
遊べるハード・プラットフォームも非常に多く、現在でも魅力的な名作のひとつとなっています。
陰鬱で美麗なグラフィック
ゲームは淡々としつつも非常に滑らかで美しい3D2Dの横スクロールで進行していきます。
基本的には画面右へ主人公の男の子を移動させていく2D横スクロールになっているのですが、
建物の中へ入ったり外へ出て行ってもロードが挟まらず、
カメラが断面から主役を捉えて常にシームレスに動いていきます。
いわゆる「死に覚えゲー」でもあるのですが、主人公の表情は不明瞭でこそあれ、
ゲームオーバーの際の演出が妙に生々しく、思わず「ひっ…」と声が出てしまうような演出になっています。
こだわりの音響
ゲーム中は自然の音から水中の音、鼓膜がキーンとなった音までと、
ゲームの進行本編と完全にシンクロした音響が提供されます。
不安になるグラフィックと共に没入性を非常に高めてくれます。
プレイ中にふと気が付くとコントローラーを持つ手に汗がじわりとしている印象です。
非言語によるストーリー展開
ゲーム中は文字でのディレクションはもちろん、
操作方法まですべて非言語で統一されているため、
「これはなに?」、「あれはなんだったの?」というものが浮かんでは消えていきます。
没入性と不安感を高めることに非常に寄与しています。
全体ボリュームこそ少な目なものの、考察も非常に活発に行われてきた経緯もあります。
ゲーム性は違いますが、
美麗な2D3Dグラフィック・音響のこだわり・非言語によるストーリー展開という点では、
カプコンのダウンロード専用ソフト『深世界 in to the depth』にも影響が見えるように感じます。
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おわりに
ダウンロードソフトとして気軽に体験できる神ゲーとして非常におすすめです。
多くのプラットフォームでプレイすることができ、
Switchでも定期的にセールもきますので機会があれば積んでおくだけでも良いかもしれませんね。
詳細点数 | 80/100 |
---|---|
ストーリー | 6/10 |
操作性 | 7/10 |
キャラクターの魅力 | 5/10 |
ボリューム | 4/10 |
世界観 | 10/10 |
グラフィックス | 10/10 |
音楽 | 10/10 |
爽快感または没入感 | 10/10 |
ゲーム性 | 8/10 |
コストパフォーマンス | 10/10 |
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