超私事ですが、2022年末にはじめてPS4を入手しました。
PS5を入手した友人からの譲り受けた品ということで年季は入っていますがまだまだ現役のマシンですね。
個人的にPS4を入手したら絶対に、絶対にやってみたいソフトがありました。
それが本記事で紹介するアクションRPG『ブラッドボーン(Bloodborne)』です。
日本国内での売上が20~30万本と少なめではありますが、
世界累計販売数としては400万本を超え、
何よりその独特の世界観からソウルシリーズで一番好きだというプレイヤーも多い作品です。
(現状、わたしも本作が尾を引いて魅力を感じてしょうがない感覚があります)
全エンディング取得、トロコンができたので備忘録として、
自分でも明確に理解しきれていない魔力的な魅力をまとめたいと思います。
この記事の目次
ブラッドボーン(Bloodborne)の概要
『ブラッドボーン(Bloodborne)』はフロムソフトウェアが開発し、
2015年にプレイステーション4専用ソフトとしてリリースされたアクションRPGです。
古の医療の都「ヤーナム」を舞台に、
獣を狩る「狩人」として見出された主人公が自身の記憶とヤーナムの謎へ立ち向かっていきます。
同じくソウルシリーズとして知られるダクソやセキロなどは、
様々なプラットフォームで遊ぶことができますが、
本作はソニーが開発に大きく関わっていることもあり、
2023年現在も遊ぶことができるハードはPS4のみとなっております。
本作にはレベルもありますしソウルに変わる「血の意志」があったりと、
セキロよりもソウルシリーズとの地続き感をより感じられます(効果音も同じものも複数あります)。
が、オープニングムービー然り、投げ込まれる世界観・戦闘スタイルなどなど、
しっかりと「独自のタイトル」であることをこちら側へ伝えてくれます。
またオンラインプレイも未だにプレイヤーがおり、地底人となった先輩方にお会いすることができます。
最大3人パーティーでダンジョン攻略ができるところも素朴におもしろいですね。
古めのタイトルということもあり定期的に半額近いセールも行われているため、
高難易度ではありますがとてもおすすめです。
ブラッドボーン(Bloodborne)の基本情報・特徴まとめ
ジャンル | ゴシック&コズミックホラーアクションRPG |
---|---|
値段 | 税込2,189円(DLC同梱版の「The Old Hunters Edition」は税込4,389) |
プレイ時間平均 管理人プレイ時間 | 約30時間 約100時間 |
カメラ視点 | 三人称ビハインドカメラ(TPS視点) |
ゲーム進行 | シームレスステージ探索型 ノンユニークの敵はリスポーンあり |
攻撃アクション | 20種類近くの変形可能武器、および銃火器 ※DLC「The Old Hunters Edition」ではさらに武器や防具が追加されています |
移動アクション | 前ステップ、パリィ、ローリング、バックステップ、バックスタブetc |
ボイス | 英語のみ有り(DLCで日本語吹き替えあり) |
流血表現 | あり |
キャラメイク | あり |
ファストトラベル | あり(※一度「狩人の夢」を挟みます) |
やりこみ要素 | あり 周回プレイ可能 キャラクター成長あり 武器・防具成長あり 聖杯ダンジョン(ローグライク生成あり) |
ブラッドボーン(Bloodborne)の魅力・おすすめポイント
独特かつ余白のある世界観
タイトルからも「血」が物語の中心となっている通り、
陰鬱で暗く、なによりも「得体の知れない恐怖感」を煽られるデザインになっています。
ジャンルとしてはアクションRPGではあるのですが、
正直進めるほどに下手なホラーゲームよりも怖い演出やシーンも多く盛り込まれています。
テキストやNPCのキャラクター性も秀逸で、
全体を通して謎を追ってプレイを続けるごとにどんどん引き込まれていきます。
スピーディーで高難易度なアクション
操作感は従来のソウルシリーズと地続きに遊んでいけますが、
今作では「盾受け」が無いというところからも見えてくるように、
スピーディーに攻守が入れ替わるアクション性を有しています。
このスピーディーな戦闘アクションに、
今作独自である「仕掛武器(当てやすい通常攻撃と当てづらいが一撃が大きい変形後の攻撃)」と、
「銃火器(パリィを狙えます)」が非常にマッチしております。
「ソウルシリーズ」といえば高難度ではありあますが、
序盤の難易度の高さはシリーズ随一かもしれません。
例えば最初のボスである「ガスコイン神父」(人によっては2体目のボス)。
全プレーヤー中の撃破率が40%台となっております。
フリープレイなどでなんとなくプレイしはじめた方もきっといらっしゃったことと思われますが、
これからも非情な難しさが伺えますね。
私自身は本作がソウルシリーズ2作目だったのですが、
「ガスコイン神父」だけで50-60回くらい負け続けました…。
体感的な難易度はダークソウルのオンスモ戦が最序盤に来たといったところです。
まだパリィもできず武器も貧弱、レベルも低く体力やスタミナも低い状態というだけではなく、
今作の方向性をしっかりプレーヤーに刻み込んでくれるボスです。
ただ従来のソウルシリーズのように、
最悪はレベルを上げてごり押ししていくことも可能なので、
人によってはセキロの方が難しいという方も多いかと思われます。
(筆者はセキロの方が辛かったです)
ブラッドボーンとダークソウルシリーズとの違い
世界観の違い(19世紀のゴシック様式の世界観)
19世紀の現実のヴィクトリア朝時代の美術や装飾がモチーフとなっており、
従来のダークソウルシリーズのような中世の西洋や神話の中のような甲冑や装飾品は登場せず、
魔術や呪術、信仰による奇跡もありません。
ステージ中やマップの街並みだけでなく、
防具による見た目の違いもかなりはっきりとあります。
例えばダクソ1のDLCに登場した「素晴らしいチェスター」のような、
コート主体となった近現代的な防具に統一されています。
(デザインの元ネタとして2001年公開のフランス映画、
『ジェヴォーダンの獣』の影響が有名です)
後半になるにつれてさらなる転調を見せるクリーチャーデザインをはじめ、
フレーバーテキスト、マップの細部に至るまでと、
この雰囲気は本作の他では体験できないものと思います。
好きな人には本当に特別な作品となるでしょう。
「啓蒙」というステータスが設定されており、
この高低によりステータス影響だけでなく、
演出まで変わってくるところには本当に驚かされました。
個人的にも世界観の知識をさらに深めたくなり、
考察サイトに入りびたり、設定画集も購入しました。
戦闘システムの違い(盾受けが無い・水銀弾・リゲイン)
ダクソシリーズと違い、盾で防御しつつ戦うというスタイルが取れません。
厳密に言うと盾は武器のなかにありはするのですが、
ダクソシリーズのような性能が無いため、
勝つには危険な時ほど前にでなければいけない仕組みとなっています。
これが本作の魅力であるスピーディーな死闘をより生んでいます。
相手の動きを見切り、水銀弾を使用する銃火器で「パリィ」を狙い、
「内臓攻撃」と呼ばれる旧来の「致命の一撃」をお見舞いしていきます。
また本作独自の戦闘演出として「リゲイン」も欠かせません。
ダメージを受けても一定時間内であれば敵を攻撃することで体力を奪い返すことができてしまいます。
ここも戦闘の速さに繋がっていると感じます。
(加えて考察上かなり大切な概念になるところも含めて本当によくできていますね)
聖杯ダンジョンの存在(ローカル・オンラインどちらも可能)
ブラッドボーンを独特にしているシステムの中に「聖杯ダンジョン」というものがあります。
こちらは本作の舞台「ヤーナム」の地下に広がる、
ローグライクな自動ランダム生成のダンジョンです。
3層からなっており、
各フロアを探索して鍵を開けると強力なボスが一層ごとに待ち構えているという構成になっています。
厳密にいうと固有名の付与されている聖杯ダンジョンは内容が決まっていますが、
「凡聖杯」と呼ばれるものは作成するたびにランダム生成となるため、
ハマるとどんどんと時間が溶けていきます。
PSプラスなどのオンラインサービスに加入していると、
オンライン上にパスワードが公開されている有名な聖杯ダンジョンに潜ることができ、
レア結晶やレア武器を心ゆくまで狙うことができます。
また同じくオンラインサービスへ加入していると、
聖杯ダンジョンを最大3人の狩人で攻略することができますので、
RPG気分を味わったり、どうしても勝てないボスの攻略の助っ人にしたりと、
楽しみ方がまた広がります。
ブラッドボーンをプレイする上での注意すべき方
非常に面白く世界観も興味深いブラッドボーンですが、
人を選ぶ面が非常に多い作品でもあると思います。
下記3点に分けてご注意の方をまとめておきたいと思います。
ホラーや血の演出が苦手な方
ジャンルとしてはアクションRPGではあるのですが、
普通にめちゃくちゃ怖い演出がかなり多いので、
ホラーの苦手な方は結構注意が必要と感じます。
またクリーチャーが結構生理的に気持ち悪かったり、
なにより血の演出が多いので、そのあたりが苦手な方も注意が必要と思います。
妊娠中(ご本人やご家族)・妊活中の方
詳細は控えますが私生活でご本人やご家族が妊娠中の方や、
妊活中の方は結構きつい表現があるので注意が必要かもしれません。
全然気にならないよーという方も多いかと思いますが念のためという感じです。
(ちなみに我が家は気にせずに夫婦でそれぞれ別キャラを作成し、プレイしておりました)
私生活がお忙しい方
これはしょうがないことではあるのですが、
本作の難易度は操作や進め方・戦闘スタイルに慣れてくるまで本当に本当に、本当に難しいと思います。
負け越してくるとさすがに普段温厚な方でも、
コントローラー破壊したくなる程度には普通にイラついてきてしまうかと思うので、
プレイ時間が結構長めにとれる方のほうがおすすめかもしれません。
私自身下手だったのはもちろんなのですが、
一周目クリアまでで普通に5~60時間ほどかかってしまいました。
難易度でイライラしたりがもったいなく感じるかもしれないので、
時間がどっしりととれる方へよりおすすめかと思います。
おわりに:個人的評価は100点
発売から8年が経ちフロムソフトウェアからも後続のハイスピードアクションが多数発売され、
なにより遊べるプラットプラットフォームも限られてはいますが、
その完成度やあやしく力強い魅力は他に代わりの無い魅力があります。
(個人的にこのためだけでもPS4を手に入れてよかったと本当に思います)
パッケージ版などベスト盤をはじめ、
DLC同梱のオールドハンターズ版も定期的に半額セールになっており、
めちゃくちゃ安くプレイできるので、
ソウルシリーズや高難易度アクション、コズミックホラー好きな方へは非常におすすめです。
詳細点数88/100
ストーリー | 10/10 |
---|---|
操作性 | 10/10 |
キャラクターの魅力 | 10/10 |
ボリューム | 10/10 |
世界観 | 10/10 |
グラフィックス | 10/10 |
音楽 | 10/10 |
爽快感または没入感 | 10/10 |
ゲーム性 | 10/10 |
コストパフォーマンス | 10/10 |
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