ジェネリックアーマード・コアとして話題となった本作。
本家のAC6の発売を控え、さらにデモンエクスマキナシリーズの続編情報も出たことで、
改めて気になってプレイしました。
個人的なロボゲー遍歴としては『オメガブースト』や『Z.O.E』などをリアルタイムで触っていた世代です。
(世代ドンピシャだったはずの『カスタムロボ』はなぜか未プレイ)
パーツ換装してロボを整備して遊ぶタイプのゲームは『メダロット』シリーズしかプレイしていませんでしたが、
しっかり楽しめました。
この記事の目次
デモンエクスマキナの概要と評価について
本作は牧場物語やルーンファクトリーシリーズで知られるマーベラスより発売されました。
本作は完全新作ではあるものの、
アーマード・コアシリーズのプロデューサーであった佃健一郎氏中心としたスッタフで制作されたことでも話題となったゲームです。
メカデザインもアーマードコアやマクロス・ガンダムシリーズのスタイリングでもおなじみの、
河森正治氏が手掛けていることもありアーマード・コアのプレーヤーからも高評価で受け入れられています。
筆者はアーマード・コアシリーズはPSクラシックで初代を少しプレイした程度でしたが、
機体のカスタマイズやオーダー制などなど、繋がりを非常に感じられました。
新規タイトルながら累計販売が50万本を超え、
無料配布分も含めると1,000万ダウンロードを達成したようです。
(売上本数だけでいうと本家の各シリーズの発売当時より売れている様子です)
ともあれロボゲーは一般的に人気を得難く、各種批評でも評価点は低くなりがちです。
『デモン・エクス・マキナ』もメタスコア69となかなかに低いですが、
ユーザースコア7.6ということで「実際にプレイしたユーザー」からは一定の高評価を得ているという理解で間違いなさそうです。
steamレビューでの評価もそこそこ高く、
実際のプレーヤーからは好意的に受け止められていることが伺えます。
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デモンエクスマキナの冒頭ストーリー・世界観について
ストーリーおよび世界設定は、月が降ってくるという天変地異「ムーンフォール」後、
「フェムト」と呼ばれる新しい資源を得た半面その毒性や荒廃した世界の中、人類が生活しているという背景からはじまります。
そんななか人類に敵対した「イモータル」という攻性AIと人類は戦いを長らく行っており、天変地異後に生まれた新人類ともいえる「アウター」(ガンダムでいうところのニュータイプ)と、彼らが操縦する「アーセナル」(ガンダムでいうニュータイプ専用モビルスーツ的なロボ)で様々な傭兵チームと共闘していきます。
主人公は新人の「アウター」として活動していきます。
デモンエクスマキナの特徴まとめ
ジャンル | 3Dメカアクション(TPS) |
---|---|
値段(Switch) | 税込8,580円(定期的にセールがされておりますので狙い目です) |
プレイ時間 | 40時間 (30時間で初回クリア:フリーオーダー追加目標もすべて達成) (探査オーダー周回で+10時間ほど) |
カメラ視点 | 三人称ビハインドカメラ(TPS視点/画面左側に自機が寄ります) |
ゲーム進行 | ステージ選択クリア型 |
アクション | 従来の銃撃とナイフ近接に加え体術もあり |
ボイス | 有名声優多数出演 |
流血表現 | あり(コクピット内) |
やりこみ要素 | あり レアドロップを狙ったステージ周回要素あり 武器改造あり |
デモンエクスマキナの魅力とおすすめポイント
1.テンポの良いオーダー受注制
本家アーマード・コアと同じく、ミッションやオーダーを受注してストーリーが進行していきます。
この手のロボものには珍しく難易度は低めに設定されているようで、結構サクサクと進んでいけて遊びやすいです。
1オーダー5分かからないものもかなりあり、案外スキマ時間でも満足できるつくりになっています。
2.慣れるとわかりやすいカスタマイズ
主人公たち「アウター(パイロット)」が乗り込むロボット(パワードスーツ)である「アーセナル」。
搭乗機体を自分の好みに応じてパーツを換装してプレイしていきます。
アーセナル本体がヘッド、ボディ、プロセッサー、レッグ、ライトアーム、レフトアームの6パーツからなっており、
武装はライトウエポン、レフトウエポン、ショルダーウエポン、ライトパイロン、レフトパイロンで構成されています。
また各パーツや武器はステージ中の敵のアーセナルを撃墜すると鹵獲することができ、
パイロンに武器を積んでいない場合はその場で鹵獲した装備をして攻略を続けることもできてしまいます。
カラーリングやデカールなどなど、プラモデルの製作のようでもいてとてもおもしろいです。
カスタマイズのためのハスクラ要素
ストーリーが進行していくオーダーモードを主軸としつつ、
お金を稼いだり敵のアーセナルから強力なパーツや武器のドロップを狙えるフリーオーダーがあり、ハスクラ要素を生み出しています。
さらにオンラインプレイ(といってもローカルで一人プレイ可能)では、自動生成されるステージを攻略して他では出現しないレアパーツやレア武器も集めることができる「探査オーダー」と呼ばれるものがあり、ブラッドボーンなどでいう「聖杯ダンジョン」的に機能しております。
中でも「アタッチメント」と呼ばれるパーツや武器を改造するためのアイテムがあり、
これを装着するスロット(マテリア穴みたいなやつです)があるとより好みのカスタマイズを行っていくことができる要素があります。
フリーオーダーは一周ほんとに短時間で遊ぶことができるうえ、
ストーリーの追加目標の達成度合いなどでミッションにNPCキャラを連れていけるようになるので、自分のお気に入りメンバーとともにドロップマラソンなどをしていくこともできます。
クリア効率の良い武器のおすすめ
本作ではステージ中に敵を倒すと弾薬をドロップします。
両手で別々の銃火器を持っているとランダムにドロップが発生しますが、両手に同じタイプの銃火器を装備しておくと確実に同じ種類の弾薬を落としてくれます。そのため、できる限り同じ弾薬で揃えておけると攻略がかなり楽になります。
なかでも弾切れを起こしにくく射程も威力もそこそこの「アサルトライフル」や「マシンガン」で揃えておけると、攻略が非常に便利でした。
ただし一部輸送挺の護衛などでは射程距離の都合などから、「バズーカ」などの高火力かつ射程の長いものがおすすめです。
ただ、本当に攻略が簡単になるレベルで強いのは、両手を「ガンアーム」系のアームパーツで揃えることです。マシンガンのガンアームの火力と装弾数はすさまじく、大抵のアーセナル戦がかんたんになってしまい過ぎます。
さらにバズーカのガンアームは大型イモータル戦がかなりかんたんになるレベルで強いので、どうしても詰まってしまうときはぜひ使ってみてください。
3.ロボゲーに希少なキャラクリと乗り降り自由なゲーム性
この手のロボゲーには珍しく、主人公(パイロット)のキャラクターエディットをかなり細かく作り込むことができます。
キャラクターデザインは、『ファイアーエンブレム覚醒』やアニメ版の『GODZILLA』シリーズなどで知られるコザキユースケ氏が努めており、独自のトゥーンモデリングも相まってリアリティがありつつも親しみやすい雰囲気があります。
登場NPCも非常に豪華な声優陣で揃えられており、ストーリーを盛り上げてくれます。
人体改造とアイスクリームパーラーという闇
そんなキャラデザのなか飛びぬけて印象的なものが、「人体改造」という概念があることです。
拠点にて見た目を変えるだけでなく、能力を向上させる改造を施すことができ、文字通り能力と引き換えに見た目がどんどん人間から離れていってしまいます…。
後述のコラボ衣装を着ていると身体の改造による見た目の影響はありませんが、ノーマルスーツに変えたときに「あっ…」となってしまうことも…。
特に頭部の改造は、衣装が干渉せずに見た目を著しく変えてしまうのでご注意ください。
また次の出撃のときにのみ数パーセントの追加効果が発生するアイスクリームも、見た目こそめちゃくちゃポップですが「あら、これって…」となること必至です。
パイロット(アウター)だけでも攻略できてしまう
本作の特徴的なところのひとつに、アーセナル(ロボ)から降りてパイロット生身でも攻略ができてしまうというところがあります。
敵AIもガンガン破壊していくこともできますし、潜入系のミッションもあり、アーセナルに搭乗するミッションとの対比が利いて非常に面白いです。
先述の人体改造次第では普通に火力も機動力もかなり上がるため、
非常におもしろいことになってしまいます。
デモンエクスマキナのSwitch版の特徴
Switch版では、様々なアニメやゲームとのコラボが実施されております。
エウレカセブンのコラボスキン等は配布期間こそ終了してしまいましたが、
「ウィッチャー3」のスキン配布は引き続き行われております。
男性キャラクターではゲラルトに、女性キャラクターではシリに見た目を変えることができます。
(本作のキャラクリは、ゲーム内のクレジットこそかかるものの性別変更も可能です)
アウター操作時にイグニの印が出るなどかなり凝っておりおもしろいです。
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おわりに:個人的評価は77点
続編制作のアナウンスもされ、なにより本家のアーマードコア6の発売も控えたなか、
本作のようなロボットゲームは空白を埋める非常に魅力的な作品だと感じます。
ジャンルとしての好き嫌いはかなりわかれるとは思いますが、
ロボットアニメなども好む筆者的には「動かせるロボットアニメ」的なポイントとしてもとても楽しめました。
ロボット、マシン系、SF好きな方にはおすすめです。
詳細点数77/100
ストーリー | 6/10 |
---|---|
操作性 | 8/10 |
キャラクターの魅力 | 7/10 |
ボリューム | 7/10 |
世界観 | 7/10 |
グラフィックス | 8/10 |
音楽 | 5/10 |
爽快感または没入感 | 8/10 |
ゲーム性 | 7/10 |
コストパフォーマンス | 7/10 |