35年前にコナミより発売されたファミコン用ソフト、
『月風魔伝』のまさかの続編として2021年に発売された本作。
リメイクではなく、あくまで続編として制作されております。
その証拠に前作のラスボスである龍骨鬼が、
なんと最初のボスとして主人公に立ちはだかるところからスタートします。
この記事の目次
GetsuFumaDen: Undying Moonとは?どんなゲーム?
35年前の前作のような横スクロールアクションや3Dダンジョンをはじめ、
ワールドマップを経由するシステムではなく、
ローグライク風2Dアクションに刷新されております。
(ダンジョンゲームの例ですが風来のシレンなどが彷彿とされますね)
何よりも美しい浮世絵風のビジュアルが目を惹きます。
本作はしばしば2018年に発売されてから世界中で人気を博し続けている、
『デッドセルズ(Dead Cells)』との類似性が言及されております。
(実際筆者は本作をプレイ後にデッドセルズ(Dead Cells)をプレイしたのですが、
あまりに類似点が多くて結構おどろきました…)
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『GetsuFumaDen:Undying Moon』では、浮世絵風のデザインをはじめとした、
アート面が強調された和風ゲーの別物として楽しまれるのが良いかと思います。
「通常版」と「デジタルデラックスエディション」という2パターンで発売されており、
「デジタルデラックスエディション」にはオリジナルの移植版『月風魔伝』も一緒についてきます。
またゲーム本編のタイトル画面から選択できる、
「デジタルアートブック」モードと「オリジナルミニサントラ」モードも収録されています。
浮世絵風のイラストの美しさと、
薩摩琵琶奏者の西原鶴真さんの演奏をはじめ入魂の演奏を楽しむことができるので、
せっかくなら「デジタルデラックスエディション」は非常におすすめな気がします。
GetsuFumaDen: Undying Moon特徴まとめ
ジャンル | 浮世絵風ローグライク剣戟アクションゲーム |
---|---|
値段(Switch) | 通常版:2,728円(税込) デジタルデラックスエディション:3,828円(税込) |
プレイ時間 | 10~15時間(初回クリア) |
カメラ視点 | 浮世絵風2D横スクロール |
ゲーム進行 | 自動生成ステージクリア型 |
攻撃アクション | 複数の近・遠距離武器アクション |
移動アクション | ジャンプ、空中ジャンプ、ローリングetc |
ボイス | アクション時のみ有り |
流血表現 | あり(有無、色彩の変更可能) |
やりこみ要素 | あり 巻物収集(武器、スキルアンロック用) キャラクターアンロック(DLCで今後も増えそうな雰囲気です) 高難易度アンロック(DLCで今後も増えそうな雰囲気です) |
公式サイト | GetsuFumaDen: Undying Moon公式 |
GetsuFumaDen: Undying Moonゲームの進め方
月氏の館で準備を整え、地獄へ潜っていくところからスタートとなり、
毎回潜るごとに自動生成されるステージを攻略していきます。
ステージに登場する敵を倒すと各種の武器を鋳造したりスキル開放に使用するための素材や、
月風魔自身を強化するための勾玉などがドロップします。
他にも巻物と呼ばれる、
武器の鋳造方法や月風魔自身を強化するスキルがアンロックされるものも低確率でドロップします。
またお金もドロップし、
???と表記される道具フロアにて武器を購入したり、武器の強化に支払うことができます。
各ステージ攻略中は、その自動生成されたステージ内のみを探索することができます。
各ステージの行き来はできません。
確ステージの最奥には強力かつ大迫力なボスが待ち構えており、
倒すと次のステージへ進むための鳥居を選択することができます。
最初は一つしか開放されていませんが、
ゲーム中のレアドロップで『手形』を入手することで開いて行きます。
体力ゲージが0になると有名な死というゲームオーバー画面となり、
月氏の館へ強制送還されます。
ゲームオーバーで帰ってくると入手した素材や勾玉、お金、全ロストとなりますのでご注意ください。
特定の貴重品(手形など)は持ち帰ることができ、以降入手済みの状態となりますので安心ですね。
いずれにしても各ステージのボスを倒さないことには先のステージへ進むことも、
素材等アイテムを拠点へ持ち帰ることもできないシステムになっています。
基本操作について
移動はキー操作またはスティック倒し込みで通常のダッシュ移動、
Bでジャンプ、Aで回避ローリングとなっています。
ジャンプは二段まで可能で、ローリングはジャンプ中でも可能です。
二段ジャンプはあまり高さはなく、飛距離を伸ばすことに使える印象です。
また足場の端にキャラクターが触れると、
自動でぶら下がりよじ登ってくれます。
攻撃はYで通常攻撃、
Xで装備している主武装の固有アクションを行います。
またZLまたはZRで副武装攻撃を行います。
(お札系は装備しているだけで効果発揮します)
回復はLの長押しで回復薬を使用します。
戦闘について
攻撃時に漢字のエフェクトが発生し、独特の爽快感を生んでいます。
「閃」の字は、敵が攻撃行動を取っているまさにそのときに、
こちらのカウンター攻撃が決まると表示されるエフェクトです。攻撃が倍に上昇します。
「崩」の字は、相手をスタンさせて防御力が0になったときに表示されるエフェクトです。
このときに主武装のYを連打して叩き込むと、
「殺」の字のエフェクトが発生し、確定で敵を倒すことができます。
ノーダメージで一定以上連続してダメージを与えることで鬼神化と呼ばれるパワーアップが発生します。
攻撃力が上がり、移動速度もアップしますので非常に攻略が有利になります。
鬼人化は4段階まで上げることができます。
一段回につき能力が上昇します。
GetsuFumaDen: Undying Moon強化について
武器の強化について
主武装と副武装と呼ばれる二種類の武器を使って攻略していきます。
主武装と副武装はそれぞれ二つずつ所持することができます。
主武装は刀や双剣、鈍器など文字通りメインの攻撃をする武装です。
Yの連打でコンボ、Xだと武器によって違う固有のアクションが発生します。
いつでも振り回せてクールタイムは発生しません。
副武装は花火爆弾やくない、火縄銃などがあります。
こちらは弾数制限があり、使い切るとクールタイムが発生します。
拾った順番にZL、ZRボタンに割り振られていきます。
どちらの武装も、
月氏の館かボス戦後に素材を使用して鋳造(開発)をしたり、能力の開放が行えます。
能力の開放を行っておくと、
ステージ攻略中の「???」フロアにてスキルのアンロックを行うことができるようになります。
能力の開放を行うと、基礎火力の上昇や、敵に与える状態異常発生率の上昇、
さらに状態異常発生中のダメージ上昇などなど、
ゲームプレイの体感ではっきりわかるレベルの大きな強化がされていきますので、
非常に爽快感が強まります。
ただ月氏の館に帰るとスキルが開いていない状態に戻りますのでご注意ください。
その代わり一度でも能力の開放を行っておくと、
ステージ攻略の際にいつでも必要な魂と代金を支払うことでスキルをアンロックすることができます。
武器を強化するための魂は、
紫色に光っている剣を携えた骸骨から取得することができます(月風魔のように地獄を攻略に来た成れの果てなのでしょうか)。
ステージのあらゆるところに設置されていますので積極的に探していきましょう。
キャラクターの強化について
ステージ攻略中に拾える、緑色の勾玉と黄色の勾玉の二種類でもって月風魔を強化していきます。
「鍛錬」と呼ばれる強化では緑色の勾玉を使用します。
ここでは月風魔をはじめ、使用するキャラクターごとにヒットポイントを強化したり、
基本能力を向上させることができます。
「秘伝」と呼ばれる強化では、黄色の勾玉を使用します。
ステージ開始前の月氏の館で装備できる武器を増やしたり、
回復材の保持数を増やしたりと便利機能を拡張することができます。
使用キャラクターに関わらず共通で強化した能力を使用することができます。
ステージ攻略中の吸魔による強化について【超重要】
道中のつづらや宝箱、
ピンク色に光るユニーク敵を撃破することで青い色の魂を入手することができます。
これを用いて月風魔(操作キャラ)自身の能力を強化することができます。
ひとつ入手するごとに、ゲームプレイ画面中央下部のアイコンが一つ光り、
二つ三つと入手するごとに光るアイコンが右へずれていきます。
任意の強化したい項目が光っているタイミングで右スティックを押し込むことで該当する能力の強化が可能となります。
まじでこれの使い方次第で難易度が全く変わってきます。
ゲーム性まで影響がある体感です。
というのも、恥ずかしながらプレイしはじめて20時間ほど経つまでこのシステムに気が付きませんでした…(´;ω;`)
(ちゃんとチュートリアルでも説明されていただろうに愚かなものです!)
生命力増強をはじめ様々な能力を強化すると、
非常に攻略がらくらくになりますので、ぜひとも活用してください。
ちなみに一度も増強をせずにアイコンが一周すると、
武器強化に使える魂3個分になって自動でストックされていきます。
初心者さんへおすすめの武装、強化、進行方法
おすすめの主武装
最初の慣れないうちの主武装は、「両得物」(双剣)がおすすめです。
Xボタンの固有アクションで手数を増やしやすく、攻撃力と機動性のあがる鬼人化がしやすいためです。
「無名の両得物」が入手しやすく、能力の開放もしやすい上、
単純な火力も上げやすいため非常におすすめです。
副武装の「業炎纏撃の札」と組み合わせると、さらにかなりの火力が出しやすくなります。
おすすめの副武装
何週か地獄のを周回して素材や鋳造の巻物が集まった後は、
「六尺花火」が非常におすすめです。
(※一尺30センチだそうですので相当なデカさですね)
通常の花火爆弾でも結構使いやすく強力なのですが、
六尺玉は一撃で多段ダメージがあり、範囲も大きいため非常に強力です。
ただ弾数が1発でクールタイムがそこそこ発生してしまうのでご注意ください。
おすすめの鍛錬と秘伝
まずはなによりも回復薬の残数強化がおすすめです。
その後は周回中のドロップ次第になりますが、
開始時の武装の種類を増やす秘伝(初期武具台追加)や、
初期武具台の段位強化がめちゃくちゃ便利です。
小ネタ:コナミコマンド
往年のコナミのゲームといえば裏技の「コナミコマンド」が非常に有名でしたが、
なんと本作にも実装されております。
メニュー画面を開いて、「上上下下左右左右XY」を押すと例の効果音が発生。
メニュー画面を閉じると回復材をひとつ入手することができます。
(※公式Twitterにてコナミコマンドのお知らせがされていますが、
Steamコントローラー対応のコマンドのため、
Switch版とはYとXが逆になっていますのでご注意ください!)
おわりに:個人的評価は84点
『GetsuFumaDen Undying Moon』は、ローグライクアクションとしても爽快感もありつつ、
歯ごたえもあり、ライトにもやり込みにも対応した良ゲーです。
今後もDLCとして攻略ステージの追加やプレイアブルキャラの追加、
難易度の追加など拡張性も期待できます。
2Dアクション・探索要素の好きの方はもちろん、
ダクソなどの高難易度ゲームが好きな方にも非常におすすめです。
詳細点数84/100
ストーリー | 5/10 |
---|---|
操作性 | 9/10 |
キャラクターの魅力 | 7/10 |
ボリューム | 6/10 |
世界観 | 10/10 |
グラフィックス | 10/10 |
音楽 | 10/10 |
爽快感または没入感 | 10/10 |
ゲーム性 | 9/10 |
コストパフォーマンス | 8/10 |
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